6月9日土曜日、記念すべき第10回目となる大イベント「ほたるの集い」が開催されました。
今年のほたるの集いは、藹藹会創立20周年、まこと幼稚園創立50周年、そしてほたるの集い自体も10回目と、まさにアニバーサリー尽くしの中で行われた記念すべきイベントになりました。
このアニバーサリーイヤーの中でお声かけすることができたスペシャルゲストの方こそ、2012年ロンドンオリンピック女子レスリング金メダリスト、小原日登美さんでした。
小原さんは、2012年のロンドンオリンピックで女子レスリング48kg級の選手として出場し、世界の強豪を抑え見事金メダルを獲得。このオリンピックを最後に現役引退を表明し、その後は陸上自衛官としてご活躍されています。
現在は、自衛隊体育学校レスリング班の女子コーチをつとめていらっしゃる小原さん。2020年の東京オリンピックに向けた選手の指導も行っている中、今回は特別に我々エデュケアライズ・グループの為にお時間を割いていただき、第10回ほたるの集い・小原さんによる特別講演会が実現しました。
講演会の参加者は、まこと幼稚園の園児・保護者の皆様、藹藹会ハートフィールドの入居者の皆様とそのご家族。今回ほたるの集いの為に来てくださった学生ボランティアの皆様も、講演会に参加されました。
時刻は15:00、施設ハートフィールドのホールにて小原さんが登壇し、講演会がスタート。
演題は、「夢を追いかけるときに大切なこと」です。
小原さんは、青森県八戸市出身。これまで新幹線で通過することしかなかった宇都宮には、今回初めてお越しいただいたそうです。
講演では、小学生の時に初めてレスリングに触れた体験から、04年アテネ五輪、08年北京五輪で2度オリンピック出場を果たせなかった挫折の経験、一度は現役を引退したものの、レスリング指導にあたっていた妹さんが結婚を機に選手を引退することになってから、再び現役復帰を表明、そして2012年のロンドン五輪で悲願の金メダルを手にするまでの半生をお話ししていただきました。
中でも、学生時代から小原さんを支え続けたお父様が、ずっと試合に勝てなかった小原さんに送った言葉、「強い人が勝つとも、すばらしい人が勝つともかぎらない 最後まであきらめなかった人が勝つんだ」は、最後まで夢をあきらめなかった小原さんを象徴するような言葉で、また聞く人をつよく勇気づける言葉でもあります。講演会参加者はみんな、真剣なまなざしでお話しを聞かれていました。
講演のあとは、ホールに敷いたマットを使用して、レスリングの実演・試合体験。
まこと幼稚園の園児さんを相手に、タックルの構えや動きなどを実演して下さりました。
子どもたちの元気なタックルに、小原さんもたじたじ!
この子たちがおとなになるとき、金メダリストをタックルで倒したこの体験が、特別な記憶として未来に残ることを願っています。小原さん、本当にありがとうございました。
最後は皆さんで記念撮影。
藹藹会利用者の皆さんと
この日のために持ってきてくださったロンドン五輪の本物の金メダルを、参加者の首にかけてくださったり、触らせてくださったりした小原さん。このまさかのサービスには、企画者である職員も参加者も驚きました。金メダルに触れた参加者の方からは、その重みに感嘆する声があがっておりましたよ。
貴重な時間を割いていただき、皆さんの人生に特別な時間をつくってくださった小原さん。
藹藹会としても、エデュケアライズ・グループとしても、またほたるの集いとしましても、この度の講演会は、歴史に刻まれた特別な瞬間となりました。
改めまして、小原さん、本当にありがとうございました!!
S・U
※ほたるの集い会場全体の様子につきましては此方をご覧ください